診療報酬改定は2年に一度行われるもので、2024年(令和6年)にも実施されます。
医療機関で治療を受けた際に支払われる初診料や再診料、診療科目ごとの処置に支払われる加算など医療機関の収入に大きな影響を与える項目について制度を変更します。
2024年の診療報酬改定で注目されているのは、トリプル改定という診療報酬の他に介護報酬と障害福祉サービス等報酬の改定も同時に行われることです。
トリプル改定は6年に1度というペースで行われ、各報酬間の連携を取るため意見交換会が実施されます。
2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になるため、病院と介護施設の連携が重要になってきます。
また、医師の働き方改革への対応についても注目されています。
2024年から医師も働き方改革の対象となることから何らかの取り組みが実施されると予想されています。
医師の過重労働問題を解決するための取り組みが2022年に行われましたが、今回もICTを取り入れた業務効率化が実施されるでしょう。
他にも、診療報酬改定DXという診療報酬改定にもデジタル技術を取り入れ向上させるという試みが進んでいます。
共通算定モジュールという診療報酬や窓口での負担金などを算出するプログラムについて医療機関を問わず共有することを検討中です。
診療報酬改定DXだけでなく医療DXという試みも進められており、電子カルテ情報の標準化が実現されれば、患者さんに関するデータをスムーズに連携できます。
保険証とマイナンバーカードをマイナ保険証に一本化するという取り組みも進むでしょう。